原料へのこだわり

〜そば粉は原料で決まります〜

全国で収穫される様々な品種の蕎麦は、各産地、農家によって、水分、色味香りなどそれぞれ個性ある蕎麦となり入荷してきます。国内の厳選された原料を各産地から仕入れ、蕎麦の品質、味香りを確かめながらその最大限の特徴を引き出すべく原料の見極めから始まります。

石臼挽きそば粉

私たちの蕎麦へのこだわりは、生産農家さんとお会いすることから始まりました。こんなに個性ある蕎麦を作る人に会って話がしたい。この先もずっと付き合って蕎麦と真剣に、共に向き合って行きたい…その思いで産地に何度も足を運び、お互いに語り合い信頼関係を築き上げてきました。

私たちが信頼を寄せるこだわりの生産者の皆さんを紹介します。

宮本製粉の主な取り扱い産地

宮本製粉の主な取り扱い産地

各産地の新そば時期

各産地の新そば時期

北海道

品種

キタワセソバ

今まで主流だった、牡丹(ぼたん)種を改良し、1989年に開発され、早熟・多収量に品種改良され、現在主流の品種で作付面積は約90%。

キタノマシュウ

2005年に開発された品種。摩周湖のある弟子屈町で栽培されています。『キタワセソバ』と比較し、苗の背丈を伸びないようにし、風の影響を受けにくくしています。製麺時には、粘りのある蕎麦粉になります。

レラノカオリ

2009年に開発された品種。深川市で多く栽培されています。他には新得町・旭川市・幌加内町で 栽培されています。『キタワセソバ』に比べると大粒で多収量なソバになります。レラをアイヌ語では風という意味があり、「風の香り」、風味強いソバという意味がこめられています。

雨竜元気クローラ

平成9年同地域賛同者5名にて発足。地域の農業活性化を目指し農業組合法人設立。清水組合長、前田会長を筆頭に他では真似できない日本一早く蒼い新蕎麦の提供、土壌開発、赤クローバー有機質等による蕎麦育成の為の日々研究等々。元気クローラ組合が栽培した「元気そば」はブランド品として取り扱われております。
雨竜元気クローラ組合を見る

摩周そば生産組合

平成2年同地域賛同者11名にて発足。猪狩組合長、高橋副組合長を筆頭に蕎麦栽培に 適した栽培方法の追求。刈り倒し三日間地干し半天日 乾燥での一次乾燥、常温送風乾燥、土壌開発、統計 による刈り取り管理研究等々。「摩周そば」は香りを意識して作られた上質な蕎麦です。
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北海道 音威子府

北海道で一番人口の少ない村「音威子府」 森林面積が80%を占め、6~9月平均17度、12月~3月 平均-6度と寒暖差の激しく蕎麦栽培に適した産地。大自然で栽培された蕎麦は、バランスの良い上質な蕎麦。

北海道 深川市

深川町・一己村・納内村・音江村・多度志村の5つの合併で出来た市。北海道のほぼ中央に位置し、水田と畑で形成されております。北海道の品種、北早生(キタワセ)とレラノカオリ(北風の香り)を主としてのど越しの良い良質なデンプン質の良い上質な蕎麦。

北海道 東川町

大雪山に積もった雪が大地でろ過され、カルシウム、鉄、リン、マグネシウムを含んだ清流と豊かな気候風土で育てられた香りと歯切れのある蕎麦。

青森県

階上早生

階上早生とは階上在来系統から選抜された品種で、青森県農業試験場で、種子を取り寄せ 試験栽培した結果、優れた成績で大正7年に「階上早生」と命名されました。 その後青森で唯一の奨励品種に採用されました。粘りが強く風味豊かなソバとして人気があります。

階上町

階上早生は誕生から百年。その優れた在来種の発祥の地「階上町」普段は現地でしか食べることが出来ない階上町の階上早生。玄蕎麦は粒は小さいが粘りが強く風味が良い。

十和田市

階上早生は青森農業試験所が在来種より選抜した品種。
玄蕎麦は大きめで粘りが強く風味が良い。

秋田県

鹿角市

にじゆたか

東北農研にて開発。栃木葛生在来種と長野戸隠在来種より生まれた秋型ソバです。青森県で使用されている品種「階上早生」と比べると大粒で容積量があり実がふっくらで味と香りが強い。

山形県

尾花沢市

最上早生

山形農業試験場が品種改良した「最上早生」。やや大粒で容積があり黒褐色。つるっとした食感でバランスがいい。

長野県

安曇野市

信濃1号

1944年長野県の中信試験場桔梗ヶ原分場が、福井在来(会津在来)系統から選抜固定した品種です。 秋型に近い中間型で、粒が濃褐色が特徴です。播種期の幅が最も広い品種で、関東北部から中国地方にかけてかなりの広範に栽培されており、品質的にも高く評価されています。

茨城県

常陸秋そば

茨城県で栽培されているソバのほとんどが「常陸秋そば」になります。 茨城県では、昼夜の気温の温暖さが大きい事や県北部では、傾斜地などそば栽培に適した条件が そろっています。1978年頃から茨城ならではのブランド品種の育成の取り組み、粒の大きさ、粒揃いが良く、味、香り共に高い品質のソバができ、1985年に「常陸秋そば」として誕生しました。

筑西市

蕎麦ブランド品種「常陸秋そば」常陸太田市のそば種を選りすぐり作った品種。大粒で容積量があり、実がふっくらとしており味・香り・風味が強い。

坂東市神田山

秋は、常陸秋そばを提供し、夏は北早生そばを提供

下妻市

蕎麦ブランド品種「常陸秋そば」常陸太田市のそば種を選りすぐり作った品種。大粒で容積量があり、実がふっくらとしており味・香り・風味が強い。

境町静御前

緑豊かな田園都市で生産者3名が源義経の恋人「静御前」ゆかりの地で土づくりからこだわった高品質な「常陸秋そば」を提供してくれています。
静御前グループを見る

福井県

福井市

福井在来

他県の産地と比べると、粒の大きさは小さめですが実は締まっていて、味わい深く、香り高い蕎麦になります。そして、品質の高さも認められています。福井の風土にあった品種小粒で涙のような形をしており香り・甘みが強い。生産者「どんびゃくしょう 吉田裕一」と農事組合法人「ハーネス河合」吉田裕一が手掛ける蕎麦は長年培った農業経験から、ハーネス河合は土壌開発、生産計画。蕎麦栽培に適した水はけの良い斜面を利用した上質な蕎麦。

鹿児島県

肝付町

鹿屋在来

鹿児島県を中心とした九州地域で栽培されている在来種。昔から長い年月をかけて根付いた品種。風味、香りが強く本来のお蕎麦を味わうことが出来ます。

春のいぶき

九州沖縄農研にて開発された品種「春のいぶき」。九州では、初春から温暖であり早くからソバの栽培が可能な気温に達します。 九州の在来品種では秋に短い期間で成熟する特性があるため、3月下旬から4月上旬(春播き)に種まきをするには向きません。その反面「春のいぶき」は、初夏から長い日数でも収穫ができるため「春のいぶき」を開発しました。 また九州の新しい特産品として今後作付けの拡大が期待されています。名前の由来は九州地域の春播き適していることから、品種名を「春のいぶき」と命名しました。味・香りが高い蕎麦になり、少量ですが、今までにない特徴を有しております。