蕎麦には人の手で全ての工程を完結する手打ち、製麺機などの機械を使用する方式があります。それぞれの方式を違いがわかるように写真で順を追って簡単に紹介します。

手打ち

お蕎麦屋さんで手打ち蕎麦と掲げている店舗があります。手打ち蕎麦は、そばを作る際の工程をすべて手で行ったものです。工程は「水回し→こね→練り→のし→切り」の順となります。

水回し

そば粉に適正量の水を加え、素早くかきまわす作業が水回しです。こね鉢と呼ばれる大きな木鉢の中での作業になります。

水回し

 

そば粉は次第に潤いを帯びて塊になってきます。

水回し

こね→練り

塊になったそば粉を寄せ集めて一つにまとめ(くくり)よく練って滑らかな玉にします。

玉になったそば粉

玉の中央を押し、徐々に平らにしていきます。

こね

のし

麺棒を使い薄く延ばして行きます。この工程は延(の)しと言います。

のし

麺棒に巻き取りながら延し作業を繰り返します。

延し

延しの最終工程、本延し。

本延ばし

切り

包丁は蕎麦専用の特殊な形状をしています。

そば切り

※手打ち風とは?=全ての工程を人の手で行うのが「手打ち」に対して、手打ち工程の一部を手で行ったもの又は手打ちの全ての手打ち工程を機械によって行ったものを「手打ち風」と呼び分けて表示する決まりになっております。

ロール製麺機

ロール製麺機の工程は「水回し→バラがけ→合わせ→切り」の順となります。ミキサー内で水を加えて撹拌したそぼろ状のそば粉を機械にセット、ロールで薄く延ばしてカットする手順となります。

水回し(ミキサー)

ミキサーに蕎麦粉を投入。

ミキサーに蕎麦粉を投入

そば粉に水を加えて攪拌し水回しをします。

そば粉を攪拌

全体適度に水分を含んだそぼろ状のそば粉をロール製粉機にセットします。

そば粉をロール製麺機にセット

バラがけ

セットしたそば粉はロールを通して練られます。ロールの間隔を徐々に狭めて薄く延ばして行きます。適宜打粉をします。

バラがけ

合わせ

ある程度薄くなった状態で2枚を合わせます。

合わせ

切り

薄く伸ばされたそばは回転する刃先で切られます。適宜手動で切り揃えます。

切り

切り揃えた蕎麦に打粉をします。

ロール製麺機で切られた蕎麦に打粉をする

手打ち製麺機

手打ち製麺機と呼ばれる機械もあります。工程は「水回し→プレス→のし→切り」の順となります。手打ち製麺機ではミキサー内で加水して撹拌したそば粉をプレス機で形を整え、ロールで薄く延ばしてからベルトコンベア状に送り込み機械が自動的にカットする手順となります。

水回し(ミキサー)

ミキサーにそば粉を投入。

そば粉を投入

加水。

加水

この機械の場合は、時間設定したミキサーで自動的に練られて止まります。ミキサーが動いている間は他の作業ができるという利点があります。

攪拌

プレス

練りあがった塊をプレス機にセット。

プレス機にセット

プレス機で更に練り上げられます。

プレス機で整形

整形完了。

整形された蕎麦の塊

のし

整形されたそばの塊は打粉をしながらロールで延します。

ロールにセット

ロールで薄く延していきます。

手打ち製麺機による延し

切る工程に進めるまで薄く延します。

打粉

切り

ベルトコンベア状の台にセットしカット工程に進みます。

切り

細く正確に自動的にカットされて行きます。

手打ち製麺機での切り

押出機

押出機は、圧力をかけてところ天状に押し出す機械です。工程は「水回し・練り→押し出し・切り→そのまま釜茹で」の順となります。釜茹でまで一貫して機械でできるため店舗運営においては最もスピーディなオペレーションが可能です。

水回し・練り(ミキサー)

ミキサーに蕎麦粉を投入。

ミキサーに蕎麦粉を投入

攪拌。前述のロール製麺機よりも加水量は多くし、ある程度の塊にします。

攪拌

押出機にセットする適量のそば玉を用意します。

押出機にセットする蕎麦

押し出し・切り

押出機にセット。

押出機にセット

押出機から出てくるそば。

押出機から出てくるそば

押出機から出てくるそばは直接釜茹でされます。

押出機から出てきて釜に落ちるそば

手打ちそば、製麺機、最新型押出機など、製麺方法のお手伝いもさせていただいております。お気軽にご相談ください。

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